2007年10月13日土曜日

おぼえておこうネタ3つ

おぼえておこうネタ3つ。

週刊i医学界新聞 (魚拓 )


Check Point 3 うつ病を疑うときの質問
 まずは2つの質問“depressed feeling”と“interest”を尋ねる。
「最近1か月で気分が沈んだり,落ち込んだり,希望が持てなくなったりしませんか」
「最近1か月で物事に対する興味や喜びをなくしていませんか」

 この2つの質問のうつ病に対する感度は96%で,2つとも「いいえ」であった場合,
うつ病である可能性は低い。いずれか一方が「はい」であれば,さらに詳細を聴取する。
うつ病が強く疑われる患者では「死にたいと思うことがありますか」と尋ね,
希死念慮があれば精神科にコンサルトする。


CPRと同じで、自分がそうなった場合はどうしようもないのだが、覚えておいてソンはなさそう。
うつと診断される割合は大人で4%程度らしい。さて、わが勤務先はというと....No comment.

あとの2つも、使う状況にはなりたくないけど、おぼえておいた方がよさそうなこと。
それは低体温症と妊婦のCPR処置だ。ERC-2005によると....

低体温症

 寒冷だけでも、とてもゆっくりで少ない心拍出量の、不整な脈となり、血圧が測定できないことがあるので、低体温症の患者に死亡宣告をする場合、注意する。低体温症は脳と主要臓器を保護し、低体温症に関連した不整脈は再加温の前あるいは復温中でも改善する可能性がある。 18℃の時の脳は37℃の場合の10倍の時間、循環停止に耐えることができる。瞳孔散大はさまざまな原因で起こりうるので、死亡の兆候とは考えない。

 寒冷環境において低体温症の心停止傷病者を発見したときに、一次的な低体温症なのか二次的な低体温症なのかを区別するのは難しい事がある。心停止は低体温症でも生じるし、低体温症は正常温の心停止患者でも生じてくる(たとえば寒冷環境下で、心筋虚血を原因として心停止を来した場合)。

 患者が再加温されるか核温を上昇させようとする試みに失敗するまで、死亡を確定しない。蘇生の延長が必要となるかもしれない。院外においては患者が致命的な外傷を受けているか、体が完全に凍り付いて蘇生が試みられない場合を除いて、蘇生を差し控えない。院内では低体温の心停止傷病者の蘇生を中止する時を決める臨床的な判定法を用いる。

 正常体温患者と同様の換気と胸骨圧迫を行う。低体温は胸郭を硬くするので、換気と胸骨圧迫が困難となりうる(can be)。


暖めるときは、首静脈、ももの付け根の静脈、わきの下の静脈などを暖め、コアに戻る血液を温める。
末端を暖めで血管が開くと、冷たい血液がコアに戻り、危ない....と講習のとき、聞きました。
冷たい血液のために心停止に至る場合もあるとのこと。


妊婦

在胎20週以後、妊婦の子宮は下大静脈と大動脈を圧迫し、静脈還流と心拍出量を低下させる。子宮による静脈還流の阻害(uterine obstruction of venous return)は、心停止に準ずるほどの血圧低下あるいはショック(pre-arrest hypotension or shock)をもたらし、重症患者においては心停止に至らせる可能性がある249,250。心停止後においても、妊娠子宮による静脈還流と心拍出量の抑制は胸骨圧迫の効果を減弱させる。非心停止例では、ほとんどの症例で、患者を15度左側臥位にすることによって、妊娠子宮を大静脈から離すことができることを示している251。身体を傾けるのは、用手的手段でも機械的手段でもよい。妊娠患者に対する胸骨圧迫のための、最適な手の位置を決める(to guide the hand position for optimum chest compressions)ためのエビデンスはない。横隔膜と腹部内臓が妊娠子宮によって引き上げられるので、通常の胸骨圧迫の手の位置を高くする必要があるかもしれない。通常のエネルギー量で除細動を行う252。直流電流による除細動が胎児の心臓に悪い影響を与えたというエビデンスはない。左側臥位と巨大乳房は除細動パドルを心尖部に押し当てるのを困難にするだろう。妊娠時には、除細動のパドルを当てるよりも、パッドを貼付する方が望ましい。


左に傾けるというのは知らなかった。講習の時も、妊婦のCPRの方法はありませんでした。
説明には書いてないけど、母体を優先のはずだよね。

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